前々から、見たかった今熊地車。今年見に行くことが出来ました。15日11時過ぎに今熊公民館に到着。皆さん休憩中でした。
何かと紹介されることない、謎の多い地車。大修理以前は腰廻り3段だったのかな?現在は簡易縁葛が3面あります。正面土呂幕は、新調当時?の物の様です。
正面枡合 「天の岩戸」 左枡合 「神功皇后」
こちらは、向かって左面。左土呂幕は、新調当時の物ではなさそうです。
見送りの構造も、特異です。
左土呂幕には、「松田正幸」氏の銘があります。 脇障子竹ノ節は「梟?ミミヅク?」。
「今 熊」 平成13年:若野工務店にて大修理
新調箇所は、枡組・枡合三面・屋根・台木・兜桁等の町の意匠部分で腰廻りの彫物を除く殆どの部材が新調されています。それに伴い化粧も新調。
以前の物を残している箇所は、正面三面、左右大・小連子、見送り連子、勾欄等と思われます。
ちなみに、94年の「ザ・だんじり」には大修理前の写真が載ってました。
摺り出しは、「上泉」同様に、麒麟?でした。若野氏特有?の意匠が見受けられます。そして、この地車の修復を手がけた3年後に、「上泉」の地車を新調。
近いうちに新調並の大修理を予定している、堺市東山某地車の修復が楽しみです。
(向かって右面、見送り廻りの画像は撮れませんでした。撮れなかった所はまた次回に)