2007年8月19日 岸和田市下野町 町内搬入

本日早朝、修理に出していた下野町の地車が、3ヶ月半ぶりに町内へ帰って来ました。


5時42分、トレーラーが到着。

  

最初に見て気付いたのが、縁隅木。新しくなっている!!

  

  

いつも地車を降ろす時、台の隅が地面に付きそうで付かない所に着目してしまいます。

  

箱棟を装着。

  

脇障子柱にも、金網が張られています。

  

5時55分、地車を押して移動させます。

  

  

屋根が綺麗になっています。

  

  

  

6時地車庫前に到着。地車庫前に据え置いて、この後色々作業するようです。

  

見た目、大屋根葺地妻・平、小屋根平。縁隅木・四本柱・妻台などが新しく交換されたように見受けられます。

  

新しい縁隅木。字体がイイですね。後縁隅木は。「ノ」がちっちゃく書かれ「下ノ町」になっています。

  

  

踏み台も新しくなっています。

  

  

側面ハシゴは、だいたいは下部が少しカーブになっていますが、下野町の場合ほぼ真っ直ぐになっています。

下野町の地車も、今年を含め残すところ後3年。早いもんです。 

主な行事
昭和60年(1985) 和歌山の祭りに参加
平成6年(1994) 大修理。8月7日入魂式。
平成9年(1997) 修理。8月3日入魂式。
平成11年(1999) 修理。5月30日入魂式。
平成12年(2000) 幟旗新調。
平成13年(2001) 往年の法被が復活。パレードの際に着用。
平成16年(2004) 原木祭。6月13日。地車曳行。
平成19年(2007) 新調を控え締め直し。
平成22年(2010) 新調地車完成
 

平成12年に新調された幟旗三本の構図は「勝扇に加藤清正虎退治の図」で、
正絹爪織綴錦(ツメオリ-ツヅレニシキ)という西陣織の伝統を生かした手法にて製作。京都は、祭禮懸装品研究所さんにて製作されました。

正面は、加藤清正・勝扇に下野町。
側面は梅鉢・橘に、右は「地」を表現する虎、左は空中に飛び上がり「天」を示す虎を配し、天地合体・阿吽の構図となっています。
三方正面の部分には、清正愛用の片鎌槍が付けられています。

<元は十文字槍だったが朝鮮出兵で、清正が虎を退治した時、槍の両側の鎌のうち片方を噛み砕かれたため「片鎌」(カタカマ)になったと云われる>