2007年4月22日 岸和田市春木本町 町内搬入

春木本町の地車、新調より10年が経過し大修理を行い、本日帰町しました。


   

7時半現地到着。もうすぐ来るようです。纏が新調されています。

  

7時44分、大阪方面から地車がやってきました。

  

到着後、地車を降ろし、すぐに地車庫に中に仕舞います。

     

8時地車庫に収まりました。


  

修理前の破風です。

  

懸魚の厚みが増したような気がします。

  

  

正面枡合図柄珍しいですね。正面横槌は、新調時より阿吽の龍。

  

前後の縁隅木が新しくなっています。

  

妻板を交換し、台木幅が広くなった様です。正面葺地の木目も以前と違います

  

珍しい獅子の松良受。新調時からですが今回新たに新調されました。腕が追加されたそうです。

  

  

  

そして、今回の大修理の一番の変更箇所。見送り連子部分が、3段構成の連子より、腰組+土呂幕形式になっています。

   

腰組みが台木の上に直接載っているのではなく、縁板に似たものが施されいます。

今回のように、目に見えて彫物構造が変更されるのは初めてではないでしょうか。今後こういうような改修が流行るかもしれませんね。


下地車は、上地車と違い、見た目屋根型以外は構造的に違いがあまりなく、同じように見えますが、後連子廻りは各町特徴があります。

他に、腰組形式を採用しているのが、筋海町・五軒屋町・稲葉西・箕土路町・半田町。
だだし、後正面連子部分は、右・中・左にそれぞれ組物があります。しかし、各町微妙に構造が違ったりするのでこれと言って規格はないかも。

 あとは、昨今の新調地車では上記画像のような伊勢込みと大連子+縁板+水板で構成されている場合が多いですね。 

 

ちなみに、他、松良受獅子が獅子なのは、地蔵堂町・八田寺町・平岡町・家原寺町。堀上町も一時期獅子でした。鬼板獅噛より確率は少ないですね。